「升砲館での学びを活かせた経験」升砲館に入って2か月経ちましたが、私の発音稽古はまだまだ始まったばかりで、課題がたくさんあることを実感する毎日です。そんな中で先日、稽古を続ける原動力となる出来事がありました。
ある日、職場にアメリカ人のご夫婦が突然訪問されました。英語の関係だと国際部に対応依頼がいくことが多いのですが、そのご夫婦がアメリカで活動されている内容からまず私の部署に照会がありました。部下からは「国際部にお願いしますか?」と相談されましたが、短時間であれば対応できる状況だったので、とりあえず私が受けることにしました。
そのご夫婦はオハイオ州からいらして、これから西日本を中心に旅行をされるとのことでした。私は、挨拶から始めて、事業の内容を簡単に英語で説明しました。その時に、升砲館で習ったこと、特に、声の焦点が口の真ん中から前の方に行くように意識しながら話してみました。ただ、気が付くと、声の焦点が(日本語で長年慣れ親しんだ)後ろの方に移ってしまっていたのと、文も完全ではなく、単語をつないだだけの我ながらブロークンな英語になってしまっているな・・・と反省しながら、話し続けていました。それでも、ご夫妻は私の話に熱心に耳を傾けてくださり、また、話の途中で私の英語をほめてくれました。その時は「ありがとう」とお伝えして、そのまま会話を続けました。
おそらく15分から20分ぐらいの会話でしたが、帰りがけにもう一度、私の英語をほめてくださりました。また、その時には「あなたのアクセント、良いですね。どこで英語を身に着けたの?アメリカにいたことがあるの?」とも聞かれました。これまで自分の英語で、特に発音に関わることでほめてもらうことはなかったので、とても意外でした。突然の訪問を受け入れた私への社交辞令かもしれませんが、それでも、あえてアクセントについて言及してもらえたことは事実として大切にしたいと思いました。
もちろん、まだまだ私の発音稽古は始まったばかりで、現状に満足しているわけではありません。例えば、VPSで自分のスピーチを録画してもらう機会がありましたが、それを見ると、あまりにもベタベタな日本人英語を話していることに気づき、意気消沈してしまいます。
それでも、今回アメリカの方に言ってもらえたことは一つの成功体験として、これからも稽古を続けていく上で原動力となるものです。
2か月前の作文課題で「大人の英語を話せるようになりたい」と書きました。この目標は今でも変わっていません。英語に関しては、これまで職場で何度も悔しい思いをしてきました。その悔しさと、少しずつ積み重ねていく成功体験を糧にして、これからも稽古を続けていきます。